九州・山口地域の台湾出身者と台湾を応援する人々の親睦をはかり、台湾からの留学生を支援する活動などを行っている西日本台湾学友会(庄野庸雄会長)が4月10日に福岡県東部の田川郡赤村でタケノコ掘りの体験会を開催し、会員など37人が参加して楽しんだ。
コロナ禍で2年間中断していた会員総会及び懇親会が、3月からの第7波襲来で、またまた断念に追い込まれざるを得ないかと思われたときに「何とか集まりたい。交流して元気を盛り上げたい」という会員の熱意に促された庄野会長が考えたのが野外でのレクレーション。
それに田川・筑豊地区の振興を図るべく活動中のNPO法人「広域活性化研究センター」の時川 正理事長が呼応して実現したのがこの季節にふさわしいタケノコ掘りイベントだった。
参加者は全員タケノコ掘り初体験で、しかも、福岡県内陸部の赤村にも初めて訪れた人が殆ど。
タケノコ掘りは難しい。先ずは枯草の下の土から芽を出すか出さないか程度の新芽を見つけなければならない。これが初心者には難しいため、最初は農園の関係者があらかじめ見つけて布で印をつけてくれているところを掘る。慣れてくれば自分で探せるようになる。次に見つけた芽の周囲30センチくらいの所からだんだん内側に掘り進み、最後に鍬で少し深めの根っこを切り取るように掘り起こす。これらの作業を坂になった斜面で足を踏ん張ってするのが一仕事だ。花冷えの季節とはいえ、汗をかきながらの仕事であり、後になって足腰の筋肉が突っ張ってくる。
参加者は、福岡領事館(台北駐福岡経済文化辨事処)の洪臨梂組長はじめ、北九州市と福岡市から37名と関係者及び地元スタッフ10人参加という大きいイベントになった。また、タケノコ掘りの現場である竹林は赤村の「源じいの森温泉」駐車場のすぐ横で、同温泉食堂のオーナーシェフが事前の打ち合わせで学友会活動に賛同し、当日わざわざ旬のタケノコメニューを提供してくれた。
初体験の心地よい疲労を癒しながらの食事会で庄野会長は「コロナ禍の困難な中で、予想以上に大勢の方に参加していただき、会員同士だけでなく地元の人々との交流を深めることが出来たこと。また田川・筑豊地区の豊かな自然を福岡・北九州の人達にPR出来たことを嬉しく思います」と述べ、西日本台湾学友会の益々の発展を願う言葉で締めくくった。