千葉県中華総会(濱田裕子会長)の濱田会長ら一行は5月20日、千葉県(熊谷俊人知事)の県庁を訪れ熊谷知事を表敬訪問した。依然としてコロナ禍が続く中、今年に入り千葉県を含む五県産食品の輸入が解禁されるなど、明るいニュースもあり、現在はコロナの収束も進んでいる。訪問は駐日経済文化代表処李世丙副代表、秘書林彦延氏と昨年7月に執行部が改選された新体制の役員ら7人が参加。これからの千葉と台湾の日台交流を中心に懇親が図られた。
懇親の冒頭熊谷知事は、千葉県と台湾桃園市が姉妹都市を締結する際に当時台湾商会会長だった濱田氏の尽力に感謝した。また、自身が大学時代に執筆した台湾の通信に関連する論文の経緯を説明した。
濱田会長は「総会は70年の歴史を持つ華僑の会です。現在は役員の半数が日本国籍となり、台湾と日本の二つの故郷を持つようになりました。総会はさらに千葉県と交流を深められるように尽力します」と話した。
李世丙副代表は「全国の高校生の海外修学旅行先の30%が台湾です。若い世代が台湾と交流する重要性は活発化しています」と述べ、「日本統治時代に台湾のインフラを創造した日本に台湾人は感謝しています。日本が台湾の発展に寄与した史実を、台湾に修学旅行で訪台した高校生に伝えられる事には意義があります」と説明した。また「台湾人のパスポート所有率は85%を超えます。千葉県には空の玄関成田空港があります。千葉県の魅力ある観光や農産物を台湾に紹介して交流を深めたい。同時に台湾の窓口にも橋渡ししたいです」と述べた。
「現況ではコロナ禍で互いの有益な交流が進んでいません。しかし収束後は千葉県と台湾、そして姉妹都市の桃園市との交流もさらに深化させたい」。千葉県中華総会の総意を話し懇親を結んだ。