「博多どんたく港まつり」に九州台湾同郷会が参加

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九州台湾同郷会と関係者の皆さん

コロナ禍のため2年間見送られてきた「博多どんたく港まつり」がゴールデンウイークの5月3日と4日に開催され、九州台湾同郷会(海めぐみ会長)が参加してポピュラーな曲目をバックにパンチのきいた踊りを披露し、大いに祭りを盛り上げた。

舞台に上がったのは「三太子」の縫いぐるみ人形をかぶった2人と台湾の地図を胸に描いた揃いのTシャツを着た6人の踊り手たち。

三太子」は道教で尊敬されている少年神で、悪魔を退治するために人間界に転生した毘沙門天の三男と言われている。大きい頭に太い眉毛、大きな鼻、にっこり笑った顔をしていて、カラフルな服の後ろに、五本の旗を背負っている。舞台の司会を務めた海澤洲・僑務委員によると、台湾では「ちょっと滑稽でやんちゃな神様」として人気があり、最近はいろいろなお祭りに登場し、テクノ調(電子音)の音楽で踊ることが流行っているという。コロナウイルス退治のため、福岡に舞い降りたのかもしれない。

パンチのきいた踊りに合わせて手拍子を打つ観客

小学1年生から70歳代までの6人の踊り手はこの日のために勉強や仕事の合間を見ては海めぐみ会長宅などに集まり、短期間に集中的な練習を重ねたという。緊張のせいか、ちょっと振りを合わせられなかった場面もあったが、それはご愛嬌。会場に集まった100人近い観客からは、やんやの喝采を浴びた。中には「台湾加油(がんばれ)!」の声も聞こえる中、無事に用意した2曲を踊り切った。

踊った後は、お客様から縫いぐるみの三太子や踊り手たちとの記念撮影のリクエストがあり、交流の花が咲いた。

そのあと一行は、今回のイベントを支えたスタッフや、客席から大きな拍手を送り続けた陳銘俊・福岡総領事ご夫妻、わざわざ鹿児島から駆け付けた家族連れをはじめとする応援の人々など総勢25人で評判の焼き肉の店に集まり、今日の評価をまじえながら親睦の食事を楽しみ、来年の再開を誓って名残を惜しみながら解散した。

食事を楽しみ、来年の再開を誓って解散