台鉄(交通部鉄路管理局=台湾の国鉄に相当)の発表によると、日本と台湾の2組の駅同士が姉妹協定を締結して11月4日で2年になるのを記念して台湾で記念式典が行われ、観光交流をさらに発展させていくことを確認しあった。
2組は①台鉄の「萬華駅」(台北市)-近江鉄道の「多賀大社前駅」(滋賀県多賀町)、②台鉄の「礁渓駅」(宜蘭県)-伊豆箱根鉄道の「伊豆長岡駅」(静岡県伊豆の国市)。ともに2020年11月4日に姉妹駅の協定を締結した。①は、萬華駅は日本人客にも人気の名刹「龍山寺」に近く、多賀大社前駅も多くの信仰を集める「多賀大社」の門前にあたり、「承載信仰」(信仰を支える)というキーワードで決まった。②はそれぞれ礁渓温泉、伊豆長岡温泉という有名な温泉地を有していることから。日本側の2駅は「西武ホールディング」傘下の西武グループに属している。
台鉄によると、4日に萬華駅、礁渓駅でそれぞれ行われた式典には、両駅の駅長や、西武グループを代表して西武鉄道台北分公司(台北支社)の安田夏樹さんらが参加した。萬華駅での式典は午前に行われ、交流の歴史を映像などで振り返った後、折り鶴を折って人々の平安を祈った。続いて午後に行われた礁渓駅では、台鉄の鉄道風景を撮影した写真展を開催、台湾各地の絶景を紹介した。
双方とも新型コロナウイルスにより観光客が大幅に減少した。最近、コロナが落ち着いたことにより、観光客受け入れを再開したことから、鉄道の交流をきっかけにした観光促進につながることが期待されている。
台鉄のHPによると、台鉄と日本の鉄道各社とは、2012年に「台鉄CK124とJR北海道C11SL冬の湿原号」が姉妹SLの締結を交わしたのを皮切りに、姉妹列車、友好協定、姉妹路線、姉妹駅などの締結はすでに27に達している。27は台鉄HPで確認することができる。台鉄HPのトップページの右上のLanguageを「日本語」にして「ツアー乗車券」→「国際鐡道観光交流」→「締結の紹介」へ。