西日本台湾学友会「2023年新年会」を開催

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西日本台湾学友会の新年会に集まった人たち

九州・山口に住む台湾出身者と台湾を応援する人々の親睦をはかり、台湾人留学生を支援する活動などを行っている西日本台湾学友会 (庄野庸雄会長)が1月29日に福岡市の八仙閣で「2023年新年会」を開催し、会員、駐福岡領事館職員、来賓など60人が参加して新年の挨拶を交わし、親睦・交流した。

コロナ禍で様々な催しが中止や延期に追い込まれる中でも、同会は台湾と日本の草の根交流を目指して「タケノコ掘り」などのレクレーション活動や「地元商店街の活性化イベント」などを続けてきたが、この日は「春節」というタイミングに合わせて会員同士が集まり、情報交換して助け合うという本来の目的達成を目指して開催した。

庄野会長の開会宣言のあと挨拶に立った陳銘俊福岡総領事は「今日は台湾のお正月でもあり、久しぶりに肩が凝らない母国語で皆さんと交流できて嬉しい」と切り出し、「熊本県に進出するTSMC(台湾積体電路製造)の話題が毎日のように報道されるなど、台湾と九州・山口の関係は今後ますます重要になる」と述べ、両地域の今後の関係について期待を表明した。

陳総領事の挨拶

次いで乾杯の音頭を取った海澤州僑務委員は、医師、大学関係者、日本留学を経た経済人を中心に発足した学友会の成り立ちに触れ、「これだけのメンバーが揃っている台湾出身者の団体は他になく、大いに頼りにしている」と述べた上で、「同会が台湾の人々を団結させ、アジアの国々に対しておかしな動きをしている中国を注視するための中心になって欲しい」と希望を述べた。

台湾人の団結を呼びかけた海澤州僑務委員

そのあと、懐かしい台湾料理を楽しみながらの歓談、中華航空とエバグリーン提供の台北往復航空券の抽選、台湾語と日本語の詩集を発刊した龍秀美さんのスピーチ、久しぶりに顔を見せた永村嘉彦医師の近況報告などが続き、誰もがお互いの表情やしぐさを見、お喋りをしながら親しみを深めるコミュニケーションを楽しんだ。

人が対面で集まることの大切さを話した庄野会長

最後に庄野会長が「この会の会員数は家族を入れて約400人。LINEグループで99人が日常的に連絡し合っている。今後も生活上の便宜、防災、コロナ情報などをSNSを通じて流す予定にしている。しかし今日の集まりから、お互いが顔を合わせることから得られる情報の豊かさや、そこから生まれる絆の深さを感じて頂いたと思う。コロナさえ収まれば11月には納会もやりたいので、ぜひお集り願いたい。また台湾と日本の地方自治体レベルの交流も進めたいので、力を貸してもらいたい」と締めくくった。