台北市は、日本人観光客もよく足を運ぶ繁華街の西門町に「西門町旅客中心」(観光案内所)を開設した。4階建てで、1階は観光案内所と市警察の派出所、2階は中英日韓の観光関連の書籍を備えた休憩所、3階はコインロッカー、4階は事務所になっている。観光案内、パンフレット・地図の配布、スマホの充電、雨傘や老眼鏡の貸し出しなどのほか、自転車の簡単な修理ができる設備、安心して使えるトイレや授乳室なども備えている。オープン時間は毎日午後1時~午後10時。
台北市の発表によると、オープンした5月31日に蒋万安市長が出席して開所式が開かれた。市長はスタッフに扮して出席、「一日所長」を務めた。セレモニーの挨拶で「コインロッカーがあるので、外国人観光客は荷物を預け、西門町の街歩きを楽しんでもらいたい。同時に、派出所も整備したので、観光客に最高で安全な旅を楽しんでもらいたい」、「観光業の質を高め、アフターコロナの新しい観光業発展の契機になってほしい」などと述べたうえで、出席者全員とともに「西門町旅客中心は皆さんを歓迎します」とアピールした。
台北市は台北駅、松山空港をはじめ、台北101、龍山寺、ロープウェイ猫空駅など観光スポットに旅游服務中心(ツーリストサービスセンター)を設置しており、この日オープンの西門町を含め合計11か所ある。日本人向けに日本語ができるスタッフも配置し、いろいろなサービスを提供している。11か所の場所はHP(「台北市 ツーリストサービスセンター」で検索)で。