大手旅先体験予約サイト「Klook」は6月13日、台湾人が夏休みに行きたい海外旅行先のトップは日本だとする独自調査の結果を発表した。調査は夏休みの海外旅行をテーマに、台湾のほか、シンガポール、香港、マレーシア、フィリピン、ベトナム、タイでも実施。半数以上の人が今夏に海外旅行を計画していることがわかったという。
同社によると、16日に開業する「ワーナーブラザーススタジオツアー東京‐メイキング・オブ・ハリー・ポッター」(東京都練馬区)のチケットは販売開始からわずか1カ月余りで夏休みの海外旅行人気商品のトップ3にランクインしたほか、展望施設「渋谷スカイ」(同渋谷区)や「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」(同江東区)などもトップ10に入る人気ぶりだという。
またレンタカーの予約量は昨年比で5倍に達したとし、最も人気の旅行先は沖縄で、2位は北海道だったとしている。
なお、台湾エバー航空は同12日、JTBと協力覚書に調印したと発表した。報道資料によると、両社は新型コロナウイルス後の日本の海外旅行市場の動向や円安、インフレによる日本人の海外旅行意欲への影響などについて意見交流したという。
同社は「お互いのリソースを活用し、7月から客層に向けてさまざまな旅行商品を提供する。日本全国にあるJTBの主要店舗ではエバー航空を利用する台湾旅行をアピールするほか、台湾で乗り継ぎ、世界各地へ向かう日本人旅行者も引き付けたい」とコメントした。
同社の統計によると、日台双方の新型コロナの水際対策が緩和されてから、日本路線の搭乗率は平均で8割を超えていることが判明した。客運管理本部の潘信修副総経理は「旅行需要や日本の空港スタッフ、機材繰りの状況などを踏まえて、相互訪問の便宜を図るため、増便や休止している路線の再開を検討する」と話した。