海外在住の台湾出身者に関する業務を管轄する台湾僑務委員会は7月11日、台湾華語の教育に関する国際会議「台湾華語教学国際高峰会」を開催した。海外で実際に台湾華語の教学に当たる講師らが帰国して参加し、それぞれの経験や知見を共有するとともに、各政府部門や産官学との連携で、海外の華語文市場を積極的に開拓できるよう期待を寄せた。
同委員会の徐佳青委員長は開幕式の挨拶で「1999年から『全世界華語インターネット教育研究会(ICICE)』を開催しているが、この20年間余りで世界は大きく変化した」と指摘。「今回の会議がコロナ後最初のプラットフォームとして、世界各地で華語教育に携わる講師たちが交流し、学習しあう場所となるように」と期待を寄せた。
徐委員長はまた「今後は科学技術を活用することで、より多くの国籍、文化、エスニシティの異なる人々にとって、台湾華語が華語学習の大きな選択肢になり『台湾の華語教学ブランド』が国際社会でより受け入れられるようにしたい」と意気込みを見せた。
なお、米国政府は2020年10月、中国以外で華語を学習できる機会を増やすことを盛り込んだ「言語学習計画」を発表した。これを受けて同年12月には台湾と米国が「台米教育イニシアチブ」を締結。僑務委員会が米国対台湾窓口機関・米国在台協会(AIT)と協力し、台湾の優れた華語文教学のモデルを米国の主流社会で普及させている。
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