台湾対日本窓口機関・台北駐日経済文化処は10月5日、東京で祝賀レセプションを開いた。謝長廷駐日代表は、台日がお互いに助け合う「善の循環」が行われていることに触れ、友好さをアピールした。
同10日の双十国慶日を前に開かれた祝賀会では、台湾の代表的美食となるネギパイ、担仔メン、豆花が揃ったほか、処理水問題を巡って中国に輸入禁止とされた日本産水産物を応援するため、料理の食材として東北地方の水産品を採用し、出席者へのお土産も北海道産のホタテを用意した。
謝氏は挨拶で「日台間に国交関係はないものの、各分野で緊密な往来がある」とし「都市間の交流において今年は安倍元首相の故郷である山口県と台南市が自分の任期内に第100個の友好交流協定を結んだ。私にとってとても重要だ」と述べた。
さらに同氏は中国が台湾産パイナップルの輸入を禁止した際に、安倍元首相が率先して台湾を支持したことに言及し「この度台湾も日本産水産物を応援することは「善の循環」の具体的実践だ」と語った。
同じ出席した安倍氏の夫人、昭恵さんは「7月に訪台し安倍氏の写真展を訪れた際、台湾の人のぬくもりを感じた」と話し、日台関係のさらなる深化に期待を寄せた。
代表処によると、この日は自民党の麻生太郎副総裁をはじめ、200人以上の衆参議員のほか、台湾と外交関係を持つグアテマラやハイチ、マーシャル諸島、パラグアイの関係者、在日華僑らなど、計1000人以上が出席したという。