台湾東方沖地震被災地に四市が84万円寄贈

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寄贈式の記念撮影

神奈川県内の四市(大和市=古谷田力市長、海老名市=内野優市長、座間市=佐藤弥斗市長、綾瀬市=内藤勝則副市長)は5月30日、台北駐日経済文化代表処横浜分処(張淑玲処長)を訪れ「災害救助基金」を贈呈し弔問した。「大和高座広域協力 台湾東方沖地震被災募金」として台湾花蓮市で4月3日に発生した大地震による「災害救助基金」として84万6657円を手渡した。

首長らの訪問に張淑玲処長らが出迎えた。弔問では台湾東方沖地震で被災した方々に哀悼の意を表し、4月18日より5月28日までに集められた資金を張淑玲処長に手渡し、被災地の一日も早い復興を支援したいと願った。

張淑玲処長は、四市が台湾東方沖地震災害のための募金活動を率先して行っていただいた事に感謝の意を表した。四市は過去、第二次世界大戦中、多くの台湾少年工が働いた旧日本海軍の戦闘機製造工場「高座海軍工廠」の周辺地域にある自治体のため、台湾との縁は深い。「集められた義援金は台湾の地震被災地の復興支援に充て、四市からの温かい心が台湾の人々にも伝わります」と述べた。また、「(元旦に大地震が発生した)能登半島の避難所で暮らす方々もいらっしゃいますが、台湾と日本は自然災害が起きるたびに支え合うパートナーです。(胸に貼られた)ステッカーに『ありがとう、台湾と日本は一緒になる』と書かれているように、皆さんのご配慮とご支援に深く感謝するとともに、台湾と日本が共に震災を乗り越え絆を深めていきたい」と謝辞した。

海老名市の内野優市長は「COVID-19流行時に医療用マスクを寄贈してくれた台湾に感謝します。今年の元旦に能登半島で地震が起きた後、台湾はすぐに救いの手を差し伸べていただきました。台湾東方沖で発生した4月3日の地震で、4つの市が協力して何かをしたいと思い募金活動を始めました。みんなの心の集まりです」と語った。

座間市の佐藤弥斗市長は冒頭、コロナ禍で台湾からのマスク寄贈に感謝の意を表し「座間市と大和市は、台湾青年労働者との交流を進めている」と話し「座間市は平和記念公園で台湾の青年労働者と住民の交流を描いた紙芝居を上演する予定。今回は募金活動の過程で、座間市と台湾の関係を市民に説明する機会も設けました。特に台湾の震災対応には日本が参考にできる教訓が多くある。今後四市が台湾との交流を深めることを期待したい」と締めくくった。