台湾からの輸入製品134品目の関税優遇措置を停止

0
中国政府は、台湾から輸入している134品目の関税優遇措置を停止すると発表した(写真提供:中央社)

中国政府は5月31日、台湾から輸入している潤滑油基油など134品目について、関税の優遇措置を6月15日より停止すると発表した。現在、台湾側は2500品目以上の中国産の製品に輸入規制を行っており、この対抗措置と見られ、5月20日に発足した台湾の頼清徳総統の新政権への揺さぶりとも見られている。

中国側は新政権に対し「中台の対立と経済的分断をあおった」と非難。「台湾独立を掲げることは、台湾企業と市民の利益を損なう」と強調している。

頼清徳総統は就任演説で、中国が主張する「一つの中国」を認めない姿勢を示した。これに中国は、台湾を包囲する形の「軍事演習」を行うなどの軍事的圧力を高めているが、さらに経済分野でも揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。