台湾外交部林佳龍部長は7月19日、台湾台北市で就任以来初の海外メディアとの記者会見に応じた。台湾周辺域の安全保障環境について「日本との対話を強化することで台湾有事の不確実性を減らすことができる」と述べ、台湾周辺で有事があった場合についても「日本は重要な役割を果たす」と述べた。
さらに、半導体受託生産の世界最大手「台湾積体電路製造(TSMC)」が熊本県進出するなど、日台間の経済協力促進に関しては「経済安全保障にとってプラスとなる。台日の目標は一致している」とした。
一方、米国で今年11月に予定されている米国大統領選の結果が米台関係に与える影響には「台湾と米国の関係については(米国で)党派を超えた支持があるため影響はない」との見解を示した。
林部長は台中市長や台湾交通部長を経て2024年5月に外交部長に就任。過去には日本の国連大学で研究員を務めた経緯もある。