史上初の日台国会議員によるサッカー親善試合が大分で開催

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グラウンドに勢ぞろいした両国の国会議員たち

日台関係史上初の国会議員によるサッカーの親善試合が8月3日、2002年のワールドカップ会場になったレゾナックドーム大分で開催された。

台湾側は、立法院(国会相当)副院長・江啓臣及び台湾サッカー協会副理事長・邱志偉議員をはじめとする超党派国会議員計12名が参加。

日本側は、日台親善協会会長・元衆議院副議長衛藤征士郎氏以下衆参両院の超党派国会議員計9名が参加した。

試合前には大スクリーンに両国の国旗が映し出され、国歌が演奏されたが、日本側を代表して最初に挨拶に立った衛藤議員は「台湾と日本は自由、民主、法の支配、人権尊重という共通の価値観を共有している」と強調し、「この試合を通じて、日台友好交流の新たなページが刻まれることを願っている」と述べた。

台湾側の江副院長は「グラウンド上で双方が親善の汗を流すことで、台日関係は更に強固になることを期待する。また点数に関係なく、試合で培われた友情が最大の勝者となるだろう」と述べた。

試合は、母親が台湾生まれである佐藤樹一郎大分県知事のキックオフで始まり、熱戦のすえ9対5で日本側が勝利したが、試合後は衆院議員の岩屋毅、参院議員の古庄玄知、白坂亜紀、大分日華親善協会会長の福島知克、大分商工会議所会頭の吉村恭彰の各氏も出席して懇親会が開催され、台湾チームの楊瓊英議員と日本チームの奥下剛光議員に敢闘賞が贈られた。

親善試合を終えて

懇親会で挨拶に立った台北駐福岡経済文化弁事の陳銘俊処長(総領事)は「台湾と日本の関係は家族のようなものであり、総領事として両国間の初の国会サッカー試合を観戦できたことは大変光栄である。今後も毎年交互に開催し、両国の友好関係が末永く続くよう願う。また、台湾と日本の連携に基づいて九州を日本の経済成長のけん引役とすることを願っている。台湾と日本は共に民主主義の価値観を守り、世界の経済・技術発展を共同でリードしていくと期待している」と述べて記念すべきこの日を締めくくった。