台湾TSMCの第4・四半期は57%増で最高益 AIの需要が後押し

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台湾TSMC(ウィキペディアから)

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMA)1月16日に発表した2024年第4・四半期決算で、純利益が四半期ベースとしては過去最高の前年同期比57%増加した。人工知能(AI)向け半導体の需要急増が後押ししたとみられる。

 純利益は3746億8000万台湾ドル(113億8000万米ドル)で、LSEGがまとめたアナリスト予想(3779億5000万台湾ドル)とほぼ一致。前年同期は2387億台湾ドルだった。売上高は39%増で、25年第1・四半期については37%増の250億─258億ドルと見込んでいる。2025年全体では、20から30%のほぼ中間の増収を予想している。

 また、2025年の設備投資額は380億から420億ドルと最大41%増加するとの予想を示し、AI需要に対する強気の見通しを維持した。さらに、全ての海外工場の計画は順調に推移しているとした。

 ただTSMCは、米国の対中規制に加え、トランプ新政権による関税政策などを巡る不透明感などを理由に逆風に直面している。