台湾国際美食創新交流協会日本分会理事長が島田市長と懇談

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記念撮影

茨城県小美玉市(島田幸三市長)は4月11日、台湾国際美食創新交流協会日本分会の錢妙玲理事長を市役所に迎え、島田市長と面会し懇談した。これまでの台湾と小美玉市との交流の成果などを振り返り、今後のさらなる地域間連携や人的交流の可能性について意見を交わした。

錢妙玲理事長

 錢理事長は、日本国内における台湾料理・食材の魅力発信を目的として設立された同協会の活動方針を紹介し「食を通じた文化交流こそが、国境を越えた理解と友好を深める最も自然な形」と述べ「小美玉市の優れた農産物や乳製品などを台湾側に紹介・活用していきたい」との意向を示した。

 一方、島田市長は、同市が2023年から台湾・新北市淡水区との交流を進めている経緯を説明。昨年10月には淡水区と「友好交流書」を締結し、今年初めにも観光・教育分野の視察団を派遣したことに触れた。今年は淡水区長および現地の中学生を小美玉市に招待する計画も進行中である、とし「地方都市同士の持続可能な交流モデルを築いていきたい」と述べた。

島田市長と面会し懇談した

 錢理事長は「私の自宅も事務所も淡水区にあり、地元民としての思い入れが強い。小美玉市の取り組みに心から共感している」と述べ、淡水区との交流拡大に橋渡し役を担う意向を示した。また、協会として日本各地の地方都市と台湾の関係を結ぶネットワーク構築を目指しており「美食を切り口に、観光や教育、産業など多分野での連携を後押ししていきたい」と語った。

 さらに、東京都内で5月11日に開催される協会創立大会へ、島田市長の出席を招請。日程の都合で副市長が代理で出席する事が決まった。同大会の乾杯用に地元産のヨーグルトを提供する予定で「参加者に小美玉市の魅力を五感で感じてもらう機会になれば」と期待を寄せた。

交流の様子

 錢理事長は「小美玉市のような魅力ある地域と台湾をつなぐ活動を継続し、両国の市民同士が直接出会い、理解を深め合える場を増やしていきたい」と語った。島田市長も「今回の出会いを契機に、民間レベルの交流がさらに活発化することを願っている」と応じた。

 小美玉市では今後も、台湾との交流を一過性に終わらせることなく、相互訪問や文化事業を通じて継続的な関係を築いていく方針だ。