王紹旬所長就任に祝福の歓迎会 横浜分処の張処長が主催

0
記念撮影

台北駐日経済文化代表処横浜分処の張淑玲処長は4月8日、台湾観光協会東京事務所の王紹旬所長の就任を祝う歓迎会を横浜市内で開催した。

 僑務委員で日本台湾商会聯合総会の洪益芬總会長、河道台、錢妙玲名誉会長、横浜台湾商会林子傑会長をはじめ、台湾人起業家や台湾と縁のある日本の観光関連企業、横浜地域の日本・台湾関連企業の代表者など、30社以上の関係者が出席し、新所長の門出を祝った。

 張淑玲処長は挨拶で「王所長は着任後すぐに各界への挨拶回りを精力的に行い、日台間の観光交流推進に対する強い意欲と行動力を示している」と高く評価した。また、横浜分処と東京事務所の間で密接な連携が取られていることに触れ「今後も協力関係を深めながら日本における台湾の観光および文化的影響力の拡大を共に推進していきたい」と語った。

王紹旬所長(右)と張淑玲処長

 王所長は、自身が3月末に着任して以来多忙な日々が続く中で「このような横浜で多くの関係者と交流できたことを大変光栄に思う」と述べ、張処長が長年にわたり地方における日台交流を積極的に推進してきたことに感謝の意を表した上で「横浜地域は東京事務所との連携だけでなく、地元の学校・企業・鉄道会社・民間団体とも台湾とのつながりを重視しており、観光のみならずより多様な分野における協力と交流を深めていきたい」と意欲を示した。

 さらに、台湾観光署が最近日本のテレビ局と行ったプロジェクトについても紹介。人気タレントの出川哲朗さんとの共演について、台湾で撮影された『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』9周年特別番組に触れ「悪天候にも関わらず、番組を通じて台湾人の温かさと台湾の魅力がしっかりと伝わり、日本の視聴者にとって冒険のような体験を届けることができたのは非常に貴重なことだった」と述べた。

歓迎会の様子

 また、歓迎会では、有隣堂の松信健太郎社長執行役員も自己紹介し、台湾に対する深い思いを語った。「先週の訪台で通算35回となりました。訪問するたびに異なる体験ができ、不快な思いをしたことは一度もありません。台湾人の親切さと人情味に魅了され、今後は台湾関連の事業にさらに注力すべきかと考えている」と語った。さらに、有隣堂は元々書店から始まった企業であり、今後は文化の視点から、質の高い台湾製品の紹介・交流を進めたいとの意向を示した。「店内には誠品生活スタイルを紹介するスペースも設けており、台湾の優れた商品を紹介している。今後は駅直結の百貨店や商業施設などを通じて、より多くの地域にこれらの商品を広げていきたい」と語った。

 一方、張処長から静岡県浜松市で初開催される台湾イベント「台湾フェア」についても紹介された。会場で遠鉄百貨店前広場に設定され、台湾観光と物産の展示に加え、実質的な商品導入・プロモーションにもつながることが期待されているという。「地方百貨店や交通の要所である商業施設に出店できれば、流通の拡大にもつながる。一方で中華街で台湾製品を広げるには、より高いハードルがある」との見解も示した。