【中央社】与党・民進党主席(党首)を兼任する頼清徳(らいせいとく)総統は20日、同党の中央常務委員会で、徐国勇(じょこくゆう)元内政部長(内相)を秘書長に任命すると発表した。頼総統は徐氏について、政治家としての経歴が豊富で、地方事情に熟知しているだけでなく、政策に関する意思疎通も理解しているとし、「バランスの取れた秘書長になる」と語った。
党内では先月26日に投開票された、最大野党・国民党の立法委員(国会議員)24人らに対するリコール(解職請求)の賛否を問う住民投票が全て不成立になったことを受け、林右昌(りんゆうしょう)前秘書長が辞任していた。徐氏は25日に就任する予定。

頼総統は徐氏について、草の根から歩んできた経験を持ち、世論を洞察する力があると強調。今後は党を率いて社会の末端に根を下ろし、同党所属の地方公職人員と協力し最大の力を発揮してくれると信じていると語った。
徐氏は委員会終了後に会見を開き、「責任を他人に押し付けることはできない」、「戦士は戦場を選ぶ権利はないからだ」と頼総統からの任命に対する思いを吐露。同党民意調査センターの主任を務めた鄭俊昇氏が副秘書長に就任する可能性が伝えられていることについては、自身の欠点を補ってくれると述べた。
徐氏は1958年生まれ。教職を経て台北市議や立法委員、行政院(内閣)報道官、行政院政務委員(無任所大臣)などを歴任。2018年7月から内政部長を務めていたが、22年12月に健康上の理由で辞任していた。
資料來源:中央社
2025.08.21