【読者投稿】2025年10月21日、日本の歴史に新たな1ページが刻まれた。史上初の女性首相が誕生した。
戦後初の女性首相・高市早苗が誕生したのである。
自民党総裁選の激戦、「公明-自民」連立離脱による孤立、政局の駆け引き――。
いくつもの試練をくぐり抜けた末に彼女は頂点に立った。
外柔内剛、その冷静と胆力がついに国を導く舵を握った。
だが、高市新政権に「蜜月期」はない。
就任直後から外交の大舞台が続く。
26日のマレーシアASEAN首脳会議、27日のトランプ米大統領来日、
そして31日の韓国APEC首脳会議――わずか一週間で三つの国際会談が待ち受ける。
この連戦が、早くも彼女の真価を試すことになる。
続いて、三つの大きな課題が目の前に迫り、早急な対応が求められている。
第一の課題――党内外の融和
日本の政治は「流れる首相、動かぬ派閥」と言われる。
派閥の力学をいかに調整し、野党との連携をどう図るか。
与党が小さく、野党が大きい現状でバランスを保つのは至難の業だ。
「与小野大」の局面を打開するには、国会を解散し、離れた保守層を呼び戻して実績を上げ、信頼を築くほかない。そうしてこそ、大きな飛躍の道が開ける。
第二の課題――経済の再生
物価高と生活不安が国民の不満を募らせている。
副総裁・麻生太郎(元財務相)、幹事長・鈴木俊一(元財務相)、そして新財務相・片山皋月――。
歴戦の財務チームが並ぶ「財政戦隊」が編成され、
景気立て直しと財政健全化の両立が試される。
第三の課題――外交の舵取り
安倍元首相譲りの対米ネットワークを持つ高市は、
就任早々トランプとの会談に臨む。
親米は日米同盟における「義務」であり、
和中は日中経済の相互依存に基づく「利益」であり、
挺台は運命を共にする「命運」にほかならない。
「親米、和中、挺台」この三本柱の現実外交が、西太平洋における日本の存在感を左右する。
理念より実利、対立より調和――それが彼女の外交哲学だ。
奈良に生まれし「鉄の女」
千年の古都・奈良の庶民家庭に育った高市は、
伝統と民意を知る政治家だ。
女性でありながら、彼女は過激なフェミニズムとは一線を画す。
女性天皇・夫婦別姓・同性婚に慎重で、
保守と現実の均衡を重んじる。
座右の銘は「崇高雄渾」。
その凛とした姿勢を左派メディアは「極右」と揶揄するが、
多くの国民はそこに誠実さと覚悟を見る。
歴史の舵は、今、動き出す
高市早苗の登場は、長く厚かったガラスの天井を破る一撃となった。
彼女がもしこの逆風を追い風に変え、自民党を再生へ導くなら、
それは日本政治の地平を塗り替える出来事となるだろう。
嵐を越えてなお凛として立つ――
この「日本の鉄の女」が描く航路の先に、
新しい時代の光が確かに見えている。
2025年10月22日
医療法人輝生医院理事長大田一博敬具