【読者投稿】2月8日、日本列島は今冬最大の大雪に見舞われた。
早朝、街を歩くと、刺すような寒風に足元は深い雪。
こんな天候では投票率も低迷するだろうと思っていた。ところが、震えながらも足早に投票所へ向かう人々の姿があった。
その瞬間、私は気づいた。
これは単なる選挙ではない。日本の未来の進路を決める選択なのだと。
大雪の影響で開票は夜遅くまでずれ込んだが、最終的に自民党は316議席を獲得。単独で3分の2を超え、憲法改正発議に必要なラインを突破した。
連立与党は354議席に達し、衆議院全体の4分の3以上を占める圧勝である。たとえ参議院で法案が否決されても、衆議院で再可決できる圧倒的多数だ。
自民党にとって、これは日本政治の地図を書き換える歴史的勝利だった。
翌日の記者会見で高市早苗首相は「粘り強く憲法改正を提案し続ける」と明言。
市場はこれに反応し、株価は再び史上最高値を更新した。
高市が舵を取る「新しい日本」が、確かに動き出した。
この風雪の中で示された民意は、少なくとも四つの明確な転換を映し出している。
*第一に、自民党「岩盤保守層」の完全な回帰である。
安倍晋三元首相の退任後、自民党は勢いを失い、固定的な保守支持層は離反を続けた。
石破茂政権期には最低水準にまで落ち込み、参議院・衆議院ともに劣勢に立たされ、政権運営は常に不安定だった。
そうした中で高市首相は危機的状況を引き継いだ。
わずか3か月で、国際舞台では精力的な首脳外交を展開し、国内では「責任ある積極財政」を打ち出して景気と市場心理を回復させた。株価は連日高騰し、支持率は7割前後を維持。
これは偶然ではない。
行動力と実力が、国民の信頼を取り戻した結果だ。
高市首相のもとで自民党は復活を果たし、親中勢力は大敗。「短命内閣」の連鎖にも、ひとまず終止符が打たれた。
*第二に、日米同盟はかつてない蜜月期に入った。
高市前相の就任直後から、米国は異例とも言える厚遇と支持を示してきた。首脳間の往来は頻繁で、安全保障と外交の両面で日本への期待は一段と高まっている。
日本はもはや追随者ではない。
米国と肩を並べ、地域秩序を共に担う同盟国へと変わりつつある。
トランプ大統領の個人的支援も極めて直接的だった。選挙3日前には高市を「強く賢明なリーダー」と称賛し、「日本国民を失望させない」と公言。さらに3月のホワイトハウス招待まで発表した。
これほどあからさまな支持は、前例がない。
*第三に、日中関係の微妙な転換である。
高市首相の就任以来、日中関係はどこか噛み合わない歯車のように、たびたび軋みを立ててきた。
「日中友好議員連盟」副会長・岡田克也議員の「台湾有事」をめぐる質疑が新たな火種となり、
その波紋は広がり、両国のあいだに落ちた影はいっそう濃くなっていった。
とはいえ、政治の世界では軋み合いが続いていても、経済と貿易の結びつきは容易に断ち切れるものではない。
両国は、いわば切っても切れない関係にある。
いまや高市首相は強い民意の後ろ盾を得て、交渉における足取りもいっそう確かなものとなった。
一方、国際情勢の力学に長けた中国も、圧倒的な国民の支持を背負う日本政府を正面から無視することはできず、日米両国を同時に敵に回す選択も現実的ではないだろう。
さらに高市首相は、強さと現実主義のあいだで静かな均衡を探ろうとしている。
譲れない一線は守りながらも、対話の扉は閉ざさない。
習近平主席との首脳会談では「日中戦略的互恵関係」をともに推進すべきだと呼びかけ、関係改善への余地を示した。
中国もまた損得を秤にかけ、潮時を見極めながら対日姿勢を調整していくに違いない。
おそらく今後の日中関係は、表向きは穏やかさを取り戻していくだろう。
しかしその水面下では、なお見えない潮流が絶えずうねり続ける――
そんな緊張と均衡が同居する時代が続いていくはずだ。
*第四に、日台関係は友情から「運命共同体」へと昇華した。
東日本大震災のとき、台湾の人々が真心とともに差し伸べてくれた支援。
コロナ禍では、日本からワクチンが届けられ、
今度は台湾がマスクや医療物資で応える――。
そうした温もりのやり取りが幾度も重なり、
日台の絆は、いつしか言葉を超えた深い信頼へと育っていった。
総選挙前には台湾からの先端半導体投資も相次ぎ、
この「善の循環」は、いまや両国の暮らしの隅々にまで溶け込み、
私たちの日常の一部となっている。
震災のときの助け合いから、半導体協力、そして安全保障をめぐる対話へ――
そうした一つひとつの歩みが重なり合い、
日台の関係は、もはや掛け声だけの「友好」ではなく、
確かな現実として運命を分かち合う存在へと変わっていった。
そして高市首相が国会で
「台湾有事は日本の存立危機事態になり得る」と言い切ったとき、
それはもはや外交上の言葉ではなかった。
国として、何を守り、誰と共に立つのか――
その価値と信念を選び取る、静かな、しかし揺るぎない決意だった。
台湾に生まれ、日本に住み着いた私にとって、台日関係の歩みは、いつも遠いニュースではなく、この身のすぐそばで流れてきた歳月そのものだった。
離れ、傷つき、そしてまた寄り添う――
その長い揺らぎの時間を、私は静かに見つめながら生きてきた。
近年、両国の人々が幾度となく手を差し伸べ、支え合う姿に触れるたび、心の奥がそっと温かくなる。
いまでは経済も産業も、そして未来までもが、細い糸のように、しかし確かに強く結び合わされているのを感じる。
思えば、心の拠り所である生まれ故郷・台湾と、
この身が根を下ろし、家庭を築き、人生を営んできた日本。
遠く離れた二つの土地は、いつの間にか私の中で溶け合い、
いまでは分かちがたい、ひとつの「故郷」になっている。
それは理屈では語れない。
胸の奥深くに静かに沁み込み、歳月とともに刻まれていく感覚――
そこに身を置く者にしかわからない、かけがえのない感動である。
風雪の中にこそ、人の真情はあらわれる。
とりわけ日本に暮らす台湾出身の私にとって、この選挙は、単に誰が政権を担うかという問題にとどまらなかった。
それは、日本の人々がついに前線に立ち、台湾と肩を並べて歩む覚悟を示した瞬間であり、
同時に、台湾が自由と民主の道のりを、もはや孤独に歩まなくてよいという証でもあった。
高市首相が舵を取る新しい日本は、静かに、しかし確かに動き出している。
在日台湾人として生きる私はいま、
ひとつの時代が生まれる、その始まりに立ち会っているのだと、はっきり感じている。
2026年2月11日
建国記念の日(日本)
大田一博 敬具





















































