「セデック・バレ(賽徳克・巴莱)」などの話題作を次々世に送り出しているウェイ・ダーション(魏徳聖)監督が、最新作で「夏の高校野球、甲子園大会」を描くことになった。
ウェイ監督は台湾映画史上最大のヒット作となった「海角七号/君想う、国境の南(08年)」はじめ、日本統治下の台湾で起きた先住民による騒乱事件「霧社事件」をテーマにした「セデック・バレ(賽徳克・巴莱)」などの作品を生み出した。今年の夏にクランクイン予定の「KANO」では、1931年に台湾から甲子園大会に出場し、準優勝という奇跡を見せた嘉義農林学校(現・国立嘉義大学)を描くもの。なお、「KANO」は校名を短縮した嘉農の日本語読みだ。
同作でウェイ監督は総合プロデューサーを務め、監督には「セデック・バレ」で若き頭目を演じた俳優の馬志翔(マー・ジーシアン)を起用する。現在、SNSサイトの「KANO」公式ファンページで一般向けに出演者を募っている。応募対象は野球経験のある台湾人および日本人男性となっている。