日本統治時代の公娼館保存のため356万台湾ドルが集まる

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日本統治時代の公娼館「文萌楼」は、これまで性産業に従事する女性を支援する市民団体「日日春関懐互助協会(以下、日日春)」が借り受け、展示活動に使用していた。しかし、昨年2月「文萌楼」の本来の持ち主が所有権を売却。新たな所有者は日日春に退去を求める訴訟を起こし、日日春は一審で敗訴した。日日春は、以後の立ち退き裁判のための担保金に困窮し、寄付を募ったところ、1週間で356万台湾ドルが集まった。
「文萌楼」はレンガ造りの歴史を感じさせる建物で、旧公娼館として観光スポットになっている。日本統治時代は、女性による接待所として使われ、戦後は政府の許可を受けた公娼館として繁盛していた。台北市政府が1997年に赤線を廃止し、2006年には市政府指定古跡になっている。
 日日春では、退去の仮執行を止めるための担保金に、寄付金を当て、裁判を継続しながら、女性問題を提起したいとのこと。

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