在日台湾商工会議所(李懋鑌会頭)が、3月23日いすゞ自動車藤沢工場の見学会を開催した。参加者は台湾華僑のほか、台湾に関係の深い日本人ビジネスマンをあわせ、総勢36人。朝10時半に新宿より、貸し切りの観光バスで藤沢に出発した。
李会頭は、見学会の冒頭「いすゞのトラックはビジネスではよく使いますが、製造工程を見るのは初めてです。勉強していきたい」と述べた。
いすゞ自動車藤沢工場は、1961年の開業で面積は101万平方メートル。東京ディズニーランドとディズニーシーを合わせたものと、同じぐらいの敷地を誇る。
ここでは、ギガやフォワードなど大型、中型トラックの製造ラインとエルフなど小型トラックの製造ラインのふたつがある。大型と中型トラックの製造ラインでは、大型と中型を交互に製造。ラインに流れてくるそれぞれの車台に合わせ、コンピュータが必要な部品を正確に供給する。これにより、少量多品種の製品が製造できる。このラインでは、昼間は1台あたり3,81分、夜は7,76分で製造される。小型トラック製造ラインも、コンピュータの管理により、正確に多品種の製品が製造される。さらにOEM契約により製造される他社の製品も、正確に他社のエンブレムが貼られ完成する。こでは、1,7分で1台が製造されている。
工場内はとても清潔で、ロボットがトラックの溶接をしたり、フロントガラスをはめたりする様や、無人の部品運搬機が通路を進む様子をみると、日本の技術力の高さを改めて認識することができる。
在日台湾商工会議所のメンバーも、その技術の高さに驚き、口々に「さすがだ」「すごい」と言っていた。
今回の見学会に感謝して、李会頭よりいすゞ自動車へ記念品が贈答された。最後に、今回の見学会の立案者、邱泱棟副会頭による感謝の辞が述べられた。