台湾高速鉄道(高鉄)の取締役会が19日、日本から車輛を新規購入する案を採択した。休日のラッシュ時の運行スケジュールが立てにくいのに加え、2015年には南港、苗栗、彰化、雲林の四駅が新設され、それに伴う深刻な車輛不足が予想されることから、新車両を購入する運びとなった。
高鉄は総経費66億2112万台湾ドル(約183億円)を使って従来と同様の700T型を12両編成4本(48輌)購入する予定で、来年に導入され、2014年初頭に営業運転を開始する見通し。車輛の引き渡し終了は遅くとも2016年までにと見込まれている。
高鉄は台北市・台北駅から高雄市・左営までの345kmを最高速度300km/h、ノンストップ便では所要時間約1時間30分で結ぶ高速鉄道で、日本の新幹線の車両と技術を導入。利用者数は日々増加しており、1日平均では平日の場合は延べ12万人、休日には14万人に達している。