日本の植民地統治下から戦後の激動の時代に、自己表現の場を探し台湾と中国大陸を行き来した2人の台湾映画人・何非光と劉吶鴎を題材とした「『帝国』と『祖国』のはざま」の中国語版「在帝國與祖國的夾縫間」がこのほど出版され、台北市内で2日、発表会が行われた。
同書は、日本大学文理学部・三澤真美恵教授の作品。三澤教授は1980年代から90年代にかけての“台湾ニューシネマ”と言われる作品に大きく影響を受け、スクリーンに描き出された台湾社会の複雑な文化背景をより深く知るために台湾研究を始めたと挨拶した。