台湾 馬政権2期目へ — 演説で対日関係に言及

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 中華民国(台湾)第13代正副総統就任式典が総統府で20日午前に行われ、2期目の馬英九総統は宣誓後に就任演説を述べた。1期目就任時の演説内では対日関係について一切の言及がなかったが、今回の演説では対日関係に触れる場面もあり、日本を含めた対外関係への配慮を伺わせた。
 
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台湾・馬総統 2期目スタート【就任演説内容】
 
 馬総統は、1期目における対外関係の成果として、『日本との間では在外公館の設置や、航空、文化、投資などの分野で軒並み重要な成果を上げ、過去40年来で最も友好的な「特別なパートナーシップ」を確立した』と言及した。
 
また、台湾の人々の善良さや誠実さ、人道的関心の高さなどを紹介する際にも、旅行客の落し物を必死に届けたタクシー運転手の熱意が日本人ツアー客みなを感動させたエピソードや、昨年の東日本大震災で台湾から66億台湾ドルという巨額の義援金が寄せられたことなどが特に例として挙げられた。
 
 日本からは、超党派議員連盟「日華議員懇談会」会長の平沼赳夫衆議院議員をはじめとする27人(うち国会議員21人)が訪台しており、一部代表が就任式典に出席した。一連のセレモニー終了後には、日華懇訪台団と馬総統、呉副総統との昼食会が開催され、馬総統は政権1期目における台日関係の進展は、日華懇の支えあってこそのものだと感謝を伝えた。