「馮寄台氏が日本滞在を述懐」〜外交官生活を振り返って〜

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馮寄台代表

 台北駐日経済文化代表処の馮寄台代表が4月26日、駐日メディアらと最後の懇親会を開いた。5月29日には自身の外交官としての生涯も終えるという。その後は台湾に戻り引退するという。このほど開かれた代表処内での駐日メディアらとの懇親会では「自身の外交官生活で日本滞在が一番」であることをことさら強調した。記者たちに「30年間外交官を続けてきたが、日本に滞在した3年半が一番素晴らしかった。いままで言ってはいけないことは言わないだけ、でも絶対うそをつかない」と、彼いわく「外交官はうそつかないのはあたりまえ事」と冗談を交えて談笑した。さらに「この三年半、政府が数十年できなかった外交と制約を自分の任期内で実現できたことがうれしい」とした。なかでも「今年の7月に日本の政府が台湾人の居留証の国籍欄を、中国から台湾に変更、修正される事は是非見届けたかった」としながら、「その時はここにお集まりの記者の皆様が報道してくれるでしょう」とした。「台湾にもその報道がニュースで見れる事を楽しみにしています」と結んだ。
 
 また、何よりの誉れは今年の4月に台湾の代表者としては初の参加となった園遊会の出席。日本の天皇陛下のご主催の遊園会に「台湾の代表として正式に招かれたことが駐在中最も光栄だった」と感慨もひとしお。天皇陛下から「台湾ありがとう」と申され「皇后陛下も流暢な英語で自分の妻に台湾への感謝のお言葉を述べられました」と最高の栄誉であったことを話した。「日本を離れる前に天皇皇后両陛下にお会いできました事でもう思い残すことはありません」ときっぱりと、笑顔で話した。ちょうどその園遊会の当日が自分の妻の顔希君との結婚記念日だったため「妻に贈る人生最高のプレゼントでした」と、締めくくった。