「讀賣新聞」2012年5月16日
50多年前,我隨同身為外交官的父親一起來到了東京,當時年齡恰與電影「永遠的三丁目的夕陽」中「鈴木汽車」的兒子「一平」相仿的小學生,學校的營養午餐、黑白電視、正在建造中的東京鐵塔等,皆是我年少時的回憶,我從未想過時隔半世紀後會再回到日本。
四年前,馬英九總統擬任命我出任駐日代表時,我雖身為外交官,但從未接觸過日本業務,且長期離開日本因此幾度推辭。最後感於馬總統的誠意與對我的高度期盼,我以戰戰兢兢的心情來到了日本。轉眼間三年半過去了,我即將返回台灣。回顧派駐日本這段過程,反倒成了我三十多年外交官生涯中,最精彩的一段。
中國有句名言,「天下沒有不散的筵席」,我雖將以萬般不捨的心情離開日本,但是衷心想說聲「謝謝日本」、「珍重再見」。
在任期間,經常在日常生活中感受到日本的國民性。抵任初期,看到一起球敍的日本友人撿起打入水池中的高爾夫球,發現不是自己的球後,即把球丟回水池。我打遍世界各地的高爾夫球,從未見過此種現象,日本人的誠實,讓我驚訝。
先父長年服務於日本,一定從未想過兒子會繼承衣缽來日本工作。最近一年多,我的女兒也在東京認真學習日語,我們馮家似乎已出現第三代與日本緣份。
去年的東日本大震災,對我也是個巨大的衝擊,因大自然的猛威而喪失生活基礎的日本人,仍然相互關懷並且以公德為重,令我深深感動。看到父母雙亡的孩子們、失去老伴的老人家們,家人四散的寂寞與悲傷讓我多次熱淚盈眶。那時,正好日本女子足球代表隊獲得世界盃冠軍。即使是台灣人的我,看到電視播放的畫面,也不禁熱血沸騰。台灣的民眾在大地震發生後,立即對日本表達了深切的關注與支援,讓我以台灣人為榮。
上個月正式受邀參加由日皇與皇后在「赤坂御苑」舉辦的「春季園遊會」時,天皇與皇后親自向我及內人說「謝謝台灣」,這是我外交官生涯中最高的榮譽。日本人是堅韌的民族,我堅信一定會勇敢的度過這次的震災。
台灣與日本原本即有著特別的關係,馬總統推動兩岸和解的結果,台日關係出現了更多的進展,「台日投資協定」與「航空自由化協定」之簽署實現後,今後雙方的往來將更為緊密。相信在今年一月連任的馬總統領導下,台日關係必將持續穩固發展。
台北駐日經濟文化代表處代表 馮寄台
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さようなら、日本 —— 大震災克服を確信
50数年前、外交官の父と一緒に東京に来た当時の私は、映画『Always 三丁目の夕日』の「鈴木オート」の息子、一平のような小学生だった。学校給食や白黒テレビ、建設中の東京タワーなど、いずれも私の少年時代の思い出と見事に重なる。その私が半世紀後に再び日本に戻ってくるとは夢にも思わなかった。
4年前、台湾の馬英九総統は、私に駐日代表就任を要請した。しかし、私は外交官として日本との実務に携わったことはなく、長い間日本を離れており、固辞した。それでも、馬総統の熱意と要望は揺るがず、私は戦々兢々の気持ちで日本に着任したが、あっという間に3年半が経ち、まもなく台湾に帰ることになった。日本駐在を振り返ってみると逆に、私の30数年にわたる外交官の生涯で、最もすばらしい経験となった。
中国語に「世の中に終わりのない宴はない」ということわざがある。まもなく、私は名残り惜しい気持ちで日本を離れるが、心より「ありがとう日本」、そして「お元気でさようなら!」と言いたい。
在任中には、日本人の国民性を日常生活においても実感した。着任してまもなくの頃、ゴルフのプレー中に池に落ちてしまったボールを拾った日本人の友人が自分の物ではないとわかると、そのボールを池に戻した。私は世界各地でゴルフをしてきたが、こんな光景を見たのは初めてで、日本人の正直さに驚いた。
亡父は長く日本で勤務したが、まさか息子が自分の後を継いで、日本で働くことになるとは思わなかっただろう。この一年あまりの間、私の娘も東京で日本語を一生懸命に学んでおり、我が馮家には三代にわたり日本と縁ができたようだ。
昨年の東日本大震災は、私にとっても最大の衝撃だった。自然の猛威により、生活基盤が失われた中での日本人の思いやりと公徳心に深く感動した。両親を亡くした子どもたち、長年連れ添った相手を失ったご老人たち、離ればなれになった家族の悲しみを思うと、私は何度も涙があふれてきた。そんな時に「なでしこJAPAN」がワールドカップで優勝した。台湾人の私でさえも、テレビに映し出された勝利のシーンに、思わず胸が熱くなった。台湾の人々が、大震災発生直後から義援金集めなど被災者支援に乗り出したことに、私は台湾人として誇らしく思った。
先月、赤坂御苑で開かれた「春の園遊会」に招かれ、天皇、皇后両陛下から「台湾ありがとう」とお言葉をかけていただいたことは、私の外交官人生における最高の栄誉だった。日本人は強くたくましい民族である。この大震災を必ずや乗り越えるものと固く信じている。
台湾と日本はもともと特別な関係にあり、馬総統が両岸(台湾―中国大陸)の和解を推進してきた結果、台日の関係はさらに多くの進展を見た。台日投資協定や航空自由化協定の締結も実現し、今後ますます人的往来が緊密になるだろう。今年1月に再選を果たした馬総統のリーダーシップのもとで、今後も台日関係は引続き力強く前進していくものと確信している。