5月8日、明治神宮内にある明治神宮会館で、日本赤十字社主催による平成24年度全国赤十字大会が行われ、台湾から中琉文化経済協会の蔡雪泥理事長(76)が有巧章13人のひとりに選ばれた。今回、唯一の外国人受章者である。
赤十字社はスイス人実業家アンリ―・デュナンが1859年に創立した。その中核をなす日本赤十字社は、1877年に創設された博愛社が前身。1887年、日本政府がジュネーブ条約に加入したことに伴い日本赤十字社と改称した。現在、名誉総裁には皇后陛下、そして名誉副総裁には秋篠宮妃殿下がお勤めになっており、日本でも有数の格式と規模を誇る慈善団体である。
蔡雪泥さんは3回目の受章で、過去20年間に教育、農業、文化、スポーツ、観光などで台湾と沖縄の交流強化に尽力したことが表彰の理由となった。
式典では、皇后陛下、秋篠宮妃殿下のほか、常陸宮妃殿下、高円宮妃殿下出席のもと、有巧章ご授与が行われた。有功章に選ばれた13名は一人ひとり壇上に上り、皇后陛下が直接表彰状をお渡しになった。蔡さんは13番目に表彰され、皇后陛下からお言葉を頂いていた。
さらに、蔡さんは台湾人女性として初めて、今春の旭日小綬章の受章者にも選ばれている。