~日本の赴任が嬉しい。日台交流強化に努力したい~
]前駐日代表の馮寄台代表が5月29日帰台し、新任の沈斯淳代表が5月30日着任した。沈新代表は昼過ぎに中華航空機で羽田空港に到着。国際線到着ロビーには台北駐日経済文化代表処、在日華僑団体、台日双方の大勢のマスコミ関係者など100人以上が出迎えた。沈新代表が夫人を伴いロビーに顔を表すと同時に、東京華僑婦女会の羅王明珠名誉会長から歓迎の花束が贈呈された。沈新代表は日本語で「ありがとうございます」と答えた。その後、多くの記者に囲まれた。
挨拶のなかで沈新代表は「日本に来られて嬉しい」と強調した。前代表の馮代表が3年8か月の在任中に築き上げた、羽田―松山空港間の直行便就航や台日ワーキングホリデー協定締結など、数々の功績を残したことを称えた。これまでに築かれた良好な基礎を継承する一方で、馮前代表に引き続いて各関係者との交流を強化させ、相互信頼関係の確立に努力していきたいと述べた。
また、沈新代表は馬英九総統と接見した事に触れ「外交は内政の延長であり、政策の正確さが重要である」との総統発言を引用しながら、2008年5月の馬総統就任以来、活路外交の政策が功奏し、台日関係は顕著に向上そして改善したものである、とした。
最後に沈新代表は、公益財団法人交流協会、日華議員懇親会など日本各界の友好組織の関係各位による多大な協力が日台関係に具体的な進展を遂げたことに感謝の意を表した。今後も引続き台日友好関係協力のために、ともに努力していきたいと強く語った。
沈斯淳新大使は1953年生まれ、国立台湾大学を卒業後、外交部(外務省に相当)に入省、駐カナダ代表処副代表、駐チェコ代表処代表など要職を経て、来日直前までは外交部常務次長(事務次長)。目下、日本語を猛勉強中で、既に「中級レベル」とまでいわれている。沈新大使は「日本に来て日本語に触れる機会が多くなり、半年後には日本語でスピーチしたい」と決意を語っている。