馮寄台駐日代表の送別会、盛大に開かれる

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 三年半の任期を終えてまもなく台湾に帰国予定の馮寄台代表の送別会が22日午後6時より東京、神谷町のホテルオークラにて盛大に開催された。当日は雨模様の天気のなか、歌手のジュディ・オング、舛添要一議員、町村信孝議員、藤井孝男議員、山口那津男議員、日本の国会議員百数十名(代表所に確認済み)、在日華僑、在日台湾企業関係者、池田元交流協会台北事務所代表、さらに台北駐日経済文化代表処に隣接する老人ホーム所長まで、多岐に渡る関係者ら約600人が駆けつけて馮大使の在日中の活躍に感謝の意を表して名残を惜しんだ。参加した600人という数からも、多方面から好かれていた馮代表の人柄を表しているだろう。

会は馮代表の挨拶で始まった。挨拶の内容は、何度も固辞したものの駐日代表の役目を馬英九総統より何度も懇願され、戦々恐々とした中で日本に赴任したが、結果として今までの30年間の外交官人生の中で日本での三年半の滞在が一番最高の思い出となったこと、東日本大震災時の日本人の秩序ある行動に感心したこと。さらに90歳になる台湾に残してきた母親の事が気掛かりで台湾帰国を決意したこと、ご令嬢も大学卒業後、来日し、僅か一年足らずの勉強で日本語検定一級に合格した事。そして、元駐日代表だった父、自分、娘の親子三代に渡って日本と縁がある事等を流暢な日本語でユ-モアを交えて話し、聴衆に笑いと感銘を与えた。 また、4月には赤阪御所で行われた天皇陛下主催の園遊会に招かれ先の震災での台湾からの支援に対し、天皇陛下より「台湾ありがとう」と直接声をかけられた事が日本赴任中の最高の栄誉だとも述べた。
馮代表の挨拶後、台湾との窓口の日台交流協会会長、台湾との関わりが深い平沼国会議員など来賓の挨拶が続き、2時間半後に台北駐日経済文化代表処職員全員の記念撮影をもって、閉会の運びとなった。台湾の政権交代後、日本に赴任となって日台関係発展に勤めたをした馮代表の貢献度は計り知れないものがあるだろう。

代表と台湾新聞社社主

東京華僑婦女会名誉会長羅 王明珠氏
挨拶をしている代表