台湾の億光電子、日亜化学の特許無効と特許庁審決を発表

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~特許庁、日亜に初めての特許無効審決~
 台湾のLEDパッケージング大手、億光電子工業(エバーライト)は、5月24日、LED世界最大手、日亜化学工業(徳島県阿南市)のYAG系白色LEDに関連する特許について、日本の特許庁が無効と判決を下したと発表。
 これは日亜側が、億光の白色LEDが日亜の特許権を侵害しているとして、日本・台湾・ドイツなどで、億光とその関連企業を提訴しており、対する億光は多くの日亜に対する無効審判請求などを起こしているうちの一件。
 億光の葉寅夫懂事長は、今回の審決について、今後の日亜化学との訴訟について億光が有利な展開になるのでは、との見解を示した。また、業績に即直結するわけではないが、日本で特許が無効になったことは当社の今後の世界展開、日本進出にも大きな助けとなるとも。
 日亜側は今後、高等裁判所の審議に委ねる考えを示すと同時に、特許は有効との訂正がなされるものと見られるとしている(同社ホームページ上)。
 なお、台湾からの報道からによると、億光は日亜の日本特許について約20件の無効審判請求を行い、10件以上は特許庁審判済みとのことで、日本の特許庁が日亜の特許を無効と判断するのは初めてのこと。