~税引後利益では台積が8年連続トップ~
台湾の信用調査会社・中華徴信所が6月4日発表したの2011年の大型企業上位5000社の調査結果によると、昨年に引き続いて電子機器受託サービス最大手の鴻海精密工業(HONHAI)が7年連続で売上高トップを記録した。昨年は世界的な不況で、台湾企業上位5000社の営業収入は32兆9500億台湾元(約86兆円)にとどまり前年比では1兆4000億元(約3兆7千万円)の減少となった。
売上ベースでは、1位の鴻海精密工業は2兆7733億台湾元、2位は広達電脳(QUANTA)で1兆605億元。3位は台湾中油(CPC)で1兆元を超えたものの、300億元の赤字となった。
税引後利益は1兆3800億元となり、昨年の2兆200億台湾元を30%以上下回った。1位は8年連続で台湾積体電路(TSMC)で、前年の1616億元から1342億元に減少。2位は鴻海で815億元、3位は宏達国際(HTC)で619億元となった。
売上トップの鴻海は、今年4月に業績不振にあえぐシャープと提携して実質救済した。また、利益面でトップの台積は5月に半導体大手のルネサスとやはり救済に近い形での提携を結んでいる。
中華徴信所によると、昨年は上位5000社の営業収入、税引後利益がいずれも前年を下回ったが、自動車業、機械業では高い営業収入、利益を維持した。