関東地区台湾企業ビジネス晩餐会開催

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TECOテクノロジー&マーケティングセンター会長の中川惇氏(左)台北駐日経済文化代表処代表の沈斯淳氏(右)

主催:台北駐日経済文化代表処と台湾新聞社
台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表(右1)台湾新聞社の錢妙玲社主(右2)台北駐日経済文化代表処の余吉政副代表(右4)

―在日台湾企業50社、90人が参加―
 台北駐日経済文化代表処と台湾新聞社が主催する関東地区台湾企業ビジネス晩餐会が6月22日、東京・銀座で行われた。このビジネス晩餐会の主旨は、在日の台湾企業同士が連絡を取り合って協力していこう、というもの。代表処と在日台湾企業との主催で三カ月に一度開催されるビジネス晩餐会である。
 今年は2回目。5月30日に赴任した沈斯淳駐日代表が初の出席ということもあって参加企業、参加者数も通常より多く、大いに盛り上がった。
 会は一部と二部に構成され、前半の一部は代表処余吉政副代表による挨拶で始まった。余副代表は今回の連絡会がますます多くのビジネスチャンスに繋がることを期待したいとした。続いて、TECOテクノロジー&マーケティングセンター会長の中川惇氏※を講師に招いて、「台湾企業に役に立つ、顧客絶対主義~失敗しない秘訣~」をテーマで講演が行われた。東芝上席常務や東芝ライフエレクトロニクスの社長を歴任、営業畑一筋の中川氏。講演の中で、「全てのビジネスチャンスは絶対顧客主義に尽き、結論として失敗しない答えは顧客が握っている」と持論を披露した。また、「VOC(Voice Of Customer)=お客様の声」に耳を傾ける事が重要とも。その後、代表処領事部長の張燈城氏より今年7月から在日外国人の証明書が外国人登録証から居留カードに変更になる点、また、台湾の身分証明証番号とICチップが入りのパスポートであれば世界127カ国にノービザで入国出来るようになった点、父母の国籍を問わず子供は台湾の国籍を取得出来るようになった点など領務関係の変更点を中国語による分かりやすい説明で前半の一部が終了。
 後半の第二部では、沈斯淳駐日代表の挨拶で始まった。沈代表は、台湾の経済発展のため、「日本との経済交流・提携は重要である。政府はこのほど経済強化の一環としてシンガポール、ニュージーランドとも経済提携を締結した」とした。また、2013年に予定されている宝塚歌劇団の台湾公演、2014年の故宮博物館文物の日本での展示など文化、経済の面で日本とは更に交流を深めていきたいとした。赴任して3週間余りだが、今回の日本赴任は大変肩の荷が重く、今後台湾の企業の皆さんにご指導・ご鞭撻を賜りたいと謙虚な挨拶とともに、今回の主催である台湾新聞社の錢妙玲社主に謝意を表した。
 その後、在日台湾商工聯合総会籌備委員会委員長の詹徳薫委員長、世界華人工商婦人会の謝美香会長の挨拶後、在日台湾商工会の李懋鑌会長の乾杯音頭の元、参加者一同が乾杯。その後、初参加企業担当者の自己紹介や各自での名刺交換や挨拶など有意義な時間を過ごした。最後に台湾新聞社の錢妙玲社主の閉会の挨拶で今回の関東地区台湾企業晩餐会は幕を閉じた。なお、東永商事、池栄青果、CMLの各社が協賛企業。
※中川惇氏・・・昭和38年慶応義塾大学卒、東芝に入社後、平成8年同社取締役、平成11年同社家電機器社長、平成13年東芝ライフエレクトロニクス社長等を歴任し、平成21年まで東芝の家電事業発展に尽くす。現在は東芝と関連のあった台湾TECO(東元)グループのTECOテクノロジー&マーケティングセンターの会長としてTECOグループ商品の日本での利用を促進し、日々営業に励んでいる。