台湾全国詩朗読会 ―台湾文学を残したい―

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 台湾伝統詩学会主催の台湾全国詩朗読会が6月23日、雲林県で開催された。台湾各地から多くの詩人が参加。雲林県議会議員の藍文信をはじめ、政府文教組から廖登枝部長など貴賓のほか、台湾各地の詩朗読会会長など約200人が集まった。また参加者の中には日本人もおり、日台の文化交流にも貢献した。
 
 文学は時代を映す鏡と言われており、時代の変遷とともに文学もまた複雑な変化の過程を辿る。台湾の文学も例外ではなく、大いに歴史の影響を受けてきたといえる。日本統治時代の台湾の文学は、一般に中国の影響を離脱して台湾独自の新文学が登場して、発展を遂げたと言われている。同時に、中国古文を離脱した新文学運動は中国近代史と密接な関係を有する潮流であったことも否定できない。
 
 近年台湾では、台湾文学・歴史・社会それぞれの相互関係による台湾文化を幅広く紹介するために政府が率直してさまざまイベントを開催している。台湾が有する資源を最大限に活用し、その研究の幅を広げる事で持続的に推進。そして台湾文学の知的資産を拡充することを狙いとしている。