国際食品展覧会が6月27日から6月30日の4日間、台北世界貿易中心ビル一館と南港展覧館の二か所で開催された。今回の展覧会は、食品加工及び食品設備が合同開催だったため、初日よりにぎわいをみせていた。
日本の食品ブースでは、去年の大震災で被害にあった福島県など東北地方からの出展が多く見られ、地酒や漬物、味噌など日本ならではの特産品を紹介していた。日本の食品ブースに訪れる来場者は台湾人以外にも澳門(マカオ)や中国本土からが多く、訪れた人は積極的に名刺交換やその場での購入も盛んだった。日本企業側も試食及び試飲など積極的で、来場者にアピールしている姿があちこちで見受けられた。
食品加工業種からは「包装産業の動向と緑化」といった研究討論会も開催され、日本包装技術協会技術顧問・小島瞬治氏による「日本食品包装概況-市場、衛生、科学技術と回收」の討論が行われていた。その中でtainability(環境を破壊することなく資源利用を持続することができること)を多く引用して討論され、リサイクルなどのエコに高い関心を示されていた。
討論終了後も、台湾の来場者が小島氏と対談する姿が見受けられ、来場者の半数以上が澳門(マカオ)の業者であることなどから、中国本土からの高い関心度がうかがわれていた。
<台湾新聞・台北報道>