【本報訊】台灣第一大工具機廠﹣友嘉實業集團與和井田製作所(超精密磨床製造廠)、西鐵城精機宮野會社(超精密車床業者)、丸紅株式會社(著名商社)於8月28日由經濟部台日產業合作訪問團的見証之下,在東京大倉飯店舉行簽約儀式,共同成立「和井田友嘉精機股份有限公司」。此次合資的目的,對於台灣企業拓展海外招商具有指標性的意義,也希望結合台日雙方互補互利的優勢,在國際上成為合作聯盟的核心據點。簽約儀式由前副總統蕭萬長及經濟部政務次長梁國新為見証人,四家集團一同簽下合約。
友嘉實業集團創立於1979年,從代理商轉型為製造商,由傳統工業進入高科技產業,在短短的30幾年來,使得產品及服務的品質達到國際水準。一直以來秉持著取之於社會用之於社會的理念,達到企業永續經營的目標。盼此次簽約儀式及經濟部政要的參與,加速推動台日產業合作搭橋計畫,共同開創亞太及全球市場新商機,以獲取台日在經貿產業上的雙贏局面。
——日本語訳—————
工作機械分野で台日が合弁会社設立
~台日連合の要の会社を目指す~
世界第3位を誇る台湾の工作機械メーカー友嘉実業集団(フェアフレンドグループ=FFG)は8月28日、都内ホテルで同業の和井田製作所とシチズンマシナリーミヤノおよび丸紅の3社と投資協力を契約。発表会とその調印式を開いた。4社は「和井田友嘉精機股份有限公司(株式会社)」の新会社(合弁会社)を設立し、初年度の年商は1兆元(2.6億元)を目指す。
今回の大型提携は、台湾海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)が発効されて以来、工作機械業界における台日協力案件としては最大。契約式には来日中の訪日ミッション「2012年経済部台日産業協力訪問団」最高顧問の蕭万長・前総統や団長の梁国新・経済部政務次長(経済産業副大臣に相当)らも立ち会った。同訪問団によるこの日の調印式出席は、日本訪問における重要な活動の一つとし、台日4社によるこの合弁企業が国際協力連合の核心的拠点となる事を目的に、台日双方の相互補完的な事業の優位性を融合させたいという意味が含まれている。
調印式の前に梁政務次長による挨拶があり、続いて蕭前総統が「今回の合弁は今後の台日の企業協力、投資協力にとってよい見本になり、大きな自信を与えるものとなった」と挨拶。その後、陳向栄・友嘉実業集団総経理が「台湾は市場開拓のコスト管理が強みであり、日本は精密技術と品質管理に強みを持つ。さらに円高による部品価格などの輸入面での協力もコスト抑制が可能となり、台日双方には相互補完機能が期待できる」と話した。また、和井田製作所の岩崎年男・代表取締役社長は「今回の合弁会社は、お互いに補完し合う形で事業成長を図るための国際的な連合による要の会社として位置づけている」と述べた。
台湾の友嘉実業集団は、台湾の国内最大の工作機械メーカー。日本の大手商社丸紅のほか、日本の合弁企業2社は共に工作機械メーカーであり、和井田製作所は主に金型関連、切削工具関連のCNC(コンピューター数値制御)研削盤を各企業向けに提供している。シチズンマシナリーミヤノは、小型精密CNC自動旋盤の製造販売を主力としている。
台湾経済部の統計によると、2011年の台湾の工作機輸出は40億ドル(3140億円)で過去最高を記録し、現在も記録を更新中。輸出が低迷するなかでも工作機械産業だけは逆転の勢いを見せている。また、台湾の工作機械産業全体の生産総額は2011年の52.6億ドル(4170億円)を超えるのも時間の問題と見られる。さらに、輸出総額はイタリアを超え、今年は世界第3位に踊り出る可能性もある。
訪問団は、同日夕、NECの遠藤信博・代表取締役社長を訪ね、クラウドコンピューティング技術を利用したサービスやスマートグリッド、エネルギーストレージングシステム、消防・防災ソリューションの分野で台湾の業界とNECが協力する投資意向書(LOI)を交わした。また、同行の鴻海精密工業の郭台銘・董事長は、NECから液晶ディスプレイ関連技術の特許を購入する意向を表明した。