尖閣海域に台湾抗議船

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 尖閣諸島(台湾名;釣魚台)の海域に21日、台湾の抗議船とみられる船と巡視船などが姿を現した。21日午前10時半ごろ、尖閣諸島・魚釣島西南西約44キロの接続水域に1隻の船が入るのを海保の巡視船が見つけた。船上には複数の人影。「釣魚台を守ろう」「釣魚台を取り戻せ」。横断幕も掲げられていた。
 船は「大瀚(だいかん)7 11号」。台湾側は「抗議船ではない」としているが、海保の巡視船の警告に「邪魔するな」と激しく抵抗してきたこともあり、海保側はそうはみていない。
 18日以降、周辺海域では海保の巡視船と中国公船との対峙(たいじ)が続く。中国の海洋監視船や漁業監視船が繰り返し、接続水域侵入をうかがっているような状態だ。 そこに新たに台湾の抗議船とみられる船が出現した形となる。 夜には台湾の巡視船も接続海域に出現。緊張は一層高まった。海保幹部は「台湾でも尖閣問題が盛りあがっていると強調したい一過性の行動だ」と分析したが、「収拾がつかなくなることだけは避けたい」と終日、監視と情報収に追われている。