毎年恒例の台湾貿易センター(TAITRA)東京事務所主催、台湾もしくは台湾企業で働きたいという意欲がある人を対象とした説明会が、8月31日に都内で開催された。当日は日本人技術者など過去最高の70人が参加、求人側の台湾企業もハイウィン、ASEマーケティングアンドサービスジャパン、日本ライトンの3社の担当者参加して、求人案件の紹介に当たった。
最初に同センター東京事務所長・陳英顕氏が「今日お集まりいただいた皆さん、それぞれに収穫があることを望んでいます。台湾貿易センターとしても全力で協力したい」と挨拶。続いて、副所長の鄧之誠氏より「台湾は小さい国でありながら、IT分野では世界的に大きなシェアを占める製品を数多く製造している。特に製品開発、デザイン面では強みがあり、ここ2,3年の台湾の経済力は世界的に評価されている」と台湾の経済動向を説明。また、台湾は世界一の親日国であることや、交流協会の統計によると9割もの台湾人が日本に旅行したいと思っているなど台日の両国が良好な関係を保っていると話した。さらに「台湾企業は中国マーケット進出のノウハウを多く持っており、過去に数多くの日本企業が台湾企業と連携して中国進出し、成功した」と実例を挙げて説明。「中国マーケットを目指して台湾マーケットを試金石として使う」方法は数多くの前例があり、今後も増加するという見解を示した。続いて「日本人の皆さんに台湾の国際性豊かな企業での経験を積んでもらって、その経験を活かして欲しい。是非、この機会に台湾の職場でご活躍いただきたい」と参加者を激励した。
続いて、プロジェクトマネージャーの渡辺伸子氏より、同センターが実施しているハイリクルートサービス求人サイトへの登録方法の説明が行われた。同氏によると2009年より現在までに353人の日本人がハイリクルートサービスを活用して台湾企業に就職したという。
最後に質疑応答の時間が設けられたが、参加者から活発な質問が相次ぎ、説明会は盛況のうちに幕を閉じた。
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