李登輝元総統、「日台間で主権の問題ない」~尖閣問題について~

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 台湾のメディアによると李登輝元総統は12日、台湾中部の南投県鹿谷郷で日台の報道機関に対し、台湾も領有権を主張する尖閣諸島について、「台日間で釣魚台(尖閣の台湾名)の主権問題は存在しない」と述べた。尖閣は日本の領土という認識を改めて示した。さらに李氏は「台湾の民衆が尖閣の主権問題についてそれほど関心を持っているとは思えない」とした上で、「尖閣関連で存在するのは漁業問題だけだ」と指摘。台湾の漁民も尖閣周辺で操業できるよう問題解決に向けて日台の官民が努力することを呼び掛けた。 李元総統は、11日から3日間の日程で、1999年に発生した大地震の被災地の南投と台中を訪問中。地震発生当時、現役の総統として救援などの陣頭指揮を執った経緯がある。また、李元総統は12日に発売された「週刊文春」(9/20号)の「阿川佐和子のこの人に会いたい・第939回」に登場し、尖閣諸島問題についても触れている。