ジュディオングさんの版画展、熊本で開幕

0

 

開会式

 木版画家としても活動する台湾出身の歌手ジュディオングさんの版画展『木版画の世界展』が熊本県立美術館分館で開幕した。
 
 9月27日に開かれた開会式では、主催テレビ熊本の本松賢社長が「この展示会は他地域の開催でも大好評だった。熊本での開催も多くの人に足を運んで欲しい」と挨拶。ジュディさんは「私は台湾で生まれて日本で育った。台湾は生みの親、日本は育ての親。台湾観光局やチャイナエアラインなど台湾と関係するスポンサーの力を得て開催できることを嬉しく思う。今日は版画家としてこの舞台に立っている。描く時には全身から汗が吹き出るようなアドレナリンを感じながら絵に向かっている」と版画に対する思いを語った。テープカットでは台北駐福岡経済文化弁事処の曽念祖処長や中華航空の曽煜屏九州山口地区支店長らも登壇し、展示会の成功を祈願した。

ジュディオングさんの版画


 ジュディさんは3歳の時、家族で日本に移住。歌やドラマで幅広く活躍、台湾と日本で、台日友好の架け橋として親しまれる一方、木版画家としても日本家屋や花を題材に多くの作品を制作してきた。大胆かつ繊細な作風が持ち味。
 
 開会式の後、ジュディさんは、来場者に対し、作品について自ら解説を加えた。「この展示会には自分にとって思い出深い作品ばかりが並んでいる。絵の前に立って安らぎを感じていただけたら幸い」と話す。木版画、水墨画など約80点を集めた展示会は11月4日まで開かれる。