千葉県の中華民国国慶双十節祝賀会が千葉県中華総会の主催で10月8日、千葉県・海浜幕張駅前のグリーンタワーホテル幕張で開催された。出席者は千葉県中華総会の役員、会員のほか、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表夫妻、来賓として衆議院議員富田茂之氏、千葉県議会議員臼井正一氏、千葉市議会議員宇留間又衛門氏、前衆議院議員臼井日出男氏、そして、千葉県日華親善協会小島武久副会長や会員、関係者など200人を超えた。
祝賀会は第一部「音楽観賞」と第二部「懇親会」で構成され、沈斯淳代表の入場後、すぐに「音楽観賞」が始まる粋な展開となった。内容は、昨年もピアノ演奏を披露した江徳暁媛さんに加え、今回は同じ中学3年生のピアノ友達でもある豊福真梨さんも友情出演。二人の素晴らしいパフォーマンスに観客は圧倒された。二人はともに、国内外の各賞を受賞する実力派。「学校は違いますが同じピアノの先生に習っています。意外と緊張せず,楽しく弾く事ができました。コンクールの方が大変」と二人は笑顔で答えた。
この後、佐倉市臼井・彩の会による“よさこいソーラン”の演舞で会場は熱気に包まれた。この後、懇親会に移った。
冒頭、主催者として挨拶に立った千葉県中華総会の浜岡禎雄会長は、「いままでの100年、これからの100年も台湾はずっと日本のよき友人であります」と挨拶。続いて台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表が北京語で祝辞を述べた。内容は、台湾総選挙で再選された馬英九総統が領土問題で「東シナ海平和イニシアチブ」を提言したこと、昨年の日本から台湾への投資件数が441件にのぼり、これまでの最高を記録したこと、文化面でも、来年4月に宝塚歌劇団の台湾公演が予定されていること、また、2014年には日本で台北の国立故宮博物院文物の特別展開催が予定されていること、などを話した。
その後来賓の挨拶が続いた。乾杯の発声は千葉県日華親善協会副会長の小島武久氏が行った。小島氏は「台湾から250億円を超える義援金をいただいたことに大変、感謝申し上げる次第。若い方たちがこのことを知らないのは残念なこと」と述べた。
祝宴では、沈斯淳代表夫妻が円卓をひとつずつ回り、出席者との記念撮影に笑顔で応じた。この間、台北との往復航空券などが当たる抽選会が行われ、あちこちで歓声があがっていた。祝宴の最後には、千葉県中華総会役員の記念撮影や出席者全員による大合唱(埴生の宿)が行われた。
閉会の辞は、千葉県中華総会相談役の陳旺氏が「閉会の辞を申し上げたいと思います」と締めくくった。さらに中締めとして一本締めが行なわれ、祝宴は午後8時半頃まで続いた。