囲碁の謝依旻女流本因坊、佐賀県嬉野市で第一局を行う

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 囲碁の女流棋戦で最高峰の第31期女流本因坊戦が開幕、佐賀県嬉野市で第一局が開催、大会5連覇中と圧倒的な強さを誇る台湾出身の謝依旻女流本因坊が登場した。


 9月25日、嬉野市内の旅館で開かれた前夜祭では、谷口太一郎嬉野市長が「日本や世界の囲碁ファンが女流本因坊戦に注目する中、第一局を嬉野市で開催できることは喜ばしい。台湾の留学生も応援に駆けつけるなど、日本と台湾を結びつける架け橋のイベントとなった。嬉野温泉は日本三大美肌の湯として女性客に喜ばれており、両棋士には温泉も楽しんで欲しい」と挨拶。来賓として招かれた台北駐福岡経済文化弁事処の曽念祖処長は「謝さんは世界からも注目を集め、今や台湾では人気者。本因坊戦開催を契機に、台湾と嬉野市、佐賀県との交流が更に深まることを願う」と挨拶した。


 台湾苗栗市出身の謝依旻女流本因坊は、5歳で囲碁を始め、8歳で台湾の全国児童大会を制覇。プロを目指し12歳で来日、囲碁の道を追い求めた。14歳4ヶ月でプロ入りし、以降、タイトルを次々に獲得するなど、女流棋士界の第一人者として君臨している。謝女流本因坊は取材に対し「素晴らしい環境で対局できることに感謝したい。佐賀県に来るのは初めてで、いつもと違った雰囲気で対局できる。美肌の効能があると言われる嬉野温泉にゆっくり入りたい」と話した。

 翌26日に開催された第一局では謝女流本因坊が中盤以降有利に進める展開で、挑戦者の奥田あや三段に先勝、6連覇に向け好発進した。第二局は岩手県花巻市で行われる。