民進党・謝長廷氏が訪中

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~中共との関係構築に、民進党関係者の訪中では過去最高レベル~
 最大野党・民進党の元行政院長(首相に相当)であり、2008年総統選出馬経験者である謝長廷氏が10月4日より8日まで中国大陸を訪問すると10月1日に記者会見で発表した。これは国際バーテンダー協会の招きに応じたもの。行政院長まで経験した同党の古参幹部が訪中するのは初めて。謝氏は会見の席上で「中国が台頭する中、民進党が周辺化されてはならない」「国民党(台湾)と共産党(中国)の協力関係が常態化するのはよくない」と述べ、独立派である民進党に中国大陸との信頼関係はなく一定のリスクはあるが、これが突破口となり民進党の将来的な選択肢が増えればよいと期待を示した。
 謝氏は自らが責任者を努める民間団体トップの肩書で訪中する。中国滞在中派、同協会が主催するカクテルコンテストを観戦したほか、福建省アモイのアモイ大学や現地に進出している台湾企業を訪問する予定。訪中には民進党所属の立法委員(国会議員に相当)や地方自治体の首長らも同行する。謝氏は18年前の民進党立法委員時代にも訪中したことがある。
 民進党は政権奪回に向け、同党を敵視する中国との関係構築を最優先課題に位置付けいるが、具体的な方針はまだ定まっていない。このため、謝氏の個人的な訪中に対しては、党内でも賛否が分かれている。なお、民進党の幹部では陳菊・高雄市長(元民進党代理主席)も2009年5月に北京と上海を訪問している。