「2012世界茶業博覧会」が台湾中部の南投県中興新村で10月6日~14日の期間開催されている。この博覧会は毎年開かれており、台湾各地のお茶の展示や茶芸試合、鑑定、表彰などが催されるもの。台湾最大の茶の郷として知られる南投ならではのお茶の祭典として定着している。
日曜日に当たる7日には開会式が行われ、呉副総統や中央政府から林政則主席や顏淑每専門委員も祝福に駆け付けた。また、同日に同博覧会のメインイベントである450の茶席が一斉に集う「千人茶会」も開かれ、およそ3000人が秋晴れのなか伝統的な茶の湯や海外の茶文化を体験する茶席を存分に楽しんだ。
顔専門委員は「世界的にお茶文化は千年と言われているが、実は台湾人がお茶を飲んで来た歴史はもっと古くから。台湾のお茶文化を普及させるため、政府はお茶産業を観光産業に融合させ、南投のお茶の普及に努めたい。また、南投には独特な八大お茶エリアが存在し、そこにも南投に来た国内外の観光客の方々に是非訪れてもらいたい。お茶を観光に融合させて、今後も南投の観光産業が発展するように願っている」と政府を代表して祝辞を述べた。
南投県は、茶葉の栽培面積と年間生産量でいずれも台湾トップを誇る。今年で3回目の博覧会は、過去最大の規模で連日多くの人で賑わっている。