TOKYO PACK 2012・国際包装展〜台湾パビリオンを訪ねる〜

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東京ビッグサイト TOKYO PACK 2012

「繋がる」をテーマに東京パック2012(東京国際包装展)が、公益社団法人日本包装技術協会の主催で、10月2日—5日の日程で開催された。会場は東京ビッグサイト東ホール全館。5月、韓国、6月、タイ、台湾、7月の中国(北京・上海)に次ぐ開催となる。

台湾パビリオンの様子

東京パック2012は、出品社総数590社(団体)、出品小間数(ブース)2269の規模。内、出品分類別出品社数・小間数で見ると、メインの包装資材・ 容器が134社、845小間と最も多く、次いで包装機械(99社・560小間)、検査・計測・包装関連機材(51社・181小間)、印刷・包材加工機械 (38社・204小間)、研究機関・団体・プレス(36社・42小間)、流通・物流システム機器&サービス(19社・95小間)、食品・医薬品加工機械 (16社・60小間)、包装デザイン&コミュニケーション&サービス(8社・16小間)と続く。

一方、海外グループの出展は72社・105小間となっている。海外グループとは、中国、韓国、台湾を指すが、中国グループが39社・51小間、台湾グループ が24社・33小間、韓国グループが9社・21小間の構成となっている。このほかアジアや欧米からの出展(タイ・イタリア・イギリス・オランダ・スウェーデン・ シンガポール・マレーシア)などを加えて東京パックはグローバルな情報収集の場として注目されている。海外出展は規模も比率も毎回増加傾向にある。

台湾企業出展24社は以下の通り。

夭廣、長耐、台湾薄膜、圓方圓、怡旭鋼、金弘吉、貿協、亜州媒體、包協、亜比斯、希愛比、東昕、技鋒、和康(以上第4ホール)、宏全、聯盟、台湾積層、翊聖、炎洲、讃興、展鵬、地球、久藝、夭豊(以上第2ホール)−股份有限公司等は省略–。

内、以下7社のブース(台湾パビリオン)を訪れた。

夭廣企業股份有限公司(業務工程師許國雄さん)
長耐機械有限公司(陳啓宗さん)
JEE FENG CUTTER CO.LTD・(技鋒)(セールスマネージャー楊智凱さん)
台湾薄膜工業股份有限公司(営業部海外営業担当陳彦方さん・営業部東京代表三枝勝さん)
圓方圓興業股份有限公司(古小穎さん)
怡旭鋼工業股份有限公司(國外部淺沼隆行さん)
宏全國際集團(常務取締役方郁龍さん、業務代表黄佳韻さん)

7社の社名、営業担当者、取扱製品を整理してみた。

1.夭廣企業股份有限公司(業務工程師許國雄さん)シュリンクラベラー・シール機、2.長耐機械有限公司(陳啓宗さん)シール機・シュリンク包装機、3.JEE FENG CUTTER CO.LTD・(技鋒)(セールスマネージャー楊智凱さん)刃物(カッター)、4.台湾薄膜工業股份有限公司(営業部海外営業担当陳彦方さん・営業部東京代表三枝勝さん)ガスバリアフィルム・蒸着フィルム、5.圓方圓興業股份有限公司(古小穎さん)シール機、6.怡旭鋼工業股份有限公司(國外部淺沼隆行さん)コンベア、7.宏全國際集團(常務取締役方郁龍さん、業務代表黄佳韻さん)PETボトル・キャップ・ラベル・シール。

初めて参加した企業もあれば2度目の企業もある。目的は、日本での得意先や代理店を探すこと、日本で知名度を上げること、海外のお客様に製品を宣伝することなどだ。

「日本でマーケットを広げたい。強みは値段ですね。技術にも自信があります。日本の包装材は値段が高いイメージがありますし、品質も厳しいですから逆にそこで売れれば品質保証にもなると思います」(台湾薄膜工業股份有限公司陳彦方さん)

「多くの日本人に知ってもらいたい。名刺交換をしたら帰国してからメールを出します。強みはやはり値段だと思います」(夭廣企業股份有限公司業務工程師許國雄さん)

日台の連携ビジネスが活気を帯びるなか、台湾中小企業の日本での地道な販路拡大への努力が続いている。