横浜ローズホテルで2012年・中華民国建国101年を祝う双十国慶酒会が、10月4日(木)に横浜華僑各界慶祝双十国慶大会委員会の主催で盛大に実施された。昨年は建国100年の節目ということもあり、約400人の参加者が集った。「今年はしたがって減るだろうと想定しておりましたが、嬉しい誤算、350人を超える方たちが駆けつけてくださいました」(酒会関係者)と、現状の台湾の勢いを反映するかのような賑々しい祝賀会となった。
午後6時の開会前には、会場は来賓、横浜中華総会の会員、日本の政治家や横浜と関わりの深い財界関係者でいっぱいになった。
酒会はまず、例年通り、拍手と歓声のなか、国旗隊の入場行進からはじまった。壇上に国旗がはためくなか、全員で中華民国国歌を斉唱、次いで日本の国歌を斉唱。厳かな両国国歌の斉唱が終わると、本会の主催者であり、中華民国留日横浜華僑総会の施梨鵬会長が次のように挨拶した。
「東日本大震災の後も、日本と台湾の友好関係は最高潮に達しています……台湾と日本国民の双方が理解と尊重を積み重ねて、互いに手を携え、よりよい関係を築けますよう強く希望しております。また、地元の繁栄のために、10月10日の双十節パレードを予定通り行うことに決めました……」
この後、来賓代表として訪れた台北駐日経済文化代表処の陳調和副代表はこう続けた。
「建国の父・孫文先生は辛亥革命の時に海外で活動をしており、日本に8年滞在し、数多くの日本人の友人と華僑が多くの資金を提供し、革命をサポートしました。それで成功したのです……来年には日本の宝塚歌劇団台湾公演が実現しますし、2014年には、台湾の国立故宮博物院の所蔵品の日本での展示が決定しました。このように日本との経済・文化・観光交流がますます深まることを確信しています……」
未来志向の陳副代表の挨拶の後、横浜市役所から鈴木隆副市長が、その後、日本中華連合総会の毛友次会長が挨拶、台湾との友好・交流の発展を願うとともに、この喜ばしい日への祝福の言葉を述べた。
その後、日本側の来賓として訪れた衆議院議員・神奈川県・川崎市日華親善協会会長・田中和徳氏が挨拶。県議会議員、市議会議員の方々の紹介を交えて、静岡県議会議長小楠和男氏の挨拶へと続いた。こうして 、来賓の挨拶を終えたところで、信用組合横浜華銀の江夏良明氏が乾杯の発声。宴が始まった。
和やかな歓談が続く中、午後7時には、第二部の余興の部が始まった。横浜華僑総会華韻合唱団による「祝福・ソレアート子供達が生まれる時~」などの合唱が宴に花を添えると、参議院議員水戸まさし氏、衆議院議員中林美恵子氏が壇上に立ち、祝辞を述べた。続いて、ミス双十節、ミス中華学院校友会、ミス日華親善の紹介や演舞、サプライズ企画として横浜DeNAベイスターズの選手の登場などがあり、宴は佳境に。
その後、横浜中華学院校友会による見事な獅子舞演舞で会場がひとつになったところでお楽しみ抽選会へと続いた。横浜華僑各界慶祝双十国慶大会委員会実行委員長の雷承福氏が中締めの挨拶を終えたのは午後9時半にさしかかっていた。大成功の国慶祝賀酒会だった。