鴻海に代わる抜本的財務基盤の立て直しにはならず
経営再建中のシャープは4日、米・半導体大手のクアルコムと資本業務提携したと発表した。これは同社の液晶画像、「IGZO」の技術に対し高い評価を受けたことによるものと思われる。ただし、クアルコム社は第三者割当増資を引き受けて、約99億円の出資にとどまり、技術投資が目的の投資ためシャープの収益改善に直結する可能性は少ない。鴻海との交渉が難航するなか、今後鴻海の出資に代わる資本増強策が求められる。現在、シャープは収益改善につながる300億円~400億円の出資受け入れ交渉中の半導体世界最大手、米・インテルとの資本提携実現が鍵となりそうだ。