台湾の大手銀行、中国信託商業銀行(台北市)が、首都圏を地盤とする第二地方銀行の東京スター銀行(東京都港区)の買収する方向で交渉していることが30日分かった。米投資ファンドのローンスターなどが保有する普通株式のほぼ全てを買い取る方向で株主側と交渉に入っており、買収額は500億円前後を提示している。実現すれば、海外銀行による初の邦銀買収となる。
中国信託は1966年に設立。台湾や日本、北米、アジア各地に拠点を擁し、2011年末の総資産は1兆8900億台湾ドル(約5兆6000億円)と、台湾の民間銀では最大規模。