台湾映画に異変が起きているようだ。昨年の台湾映画の年間劇場興行収入が、台湾の映画市場全体の17.55%を占め、この10年で最高を記録したのだ。新たな台湾映画ファンが生まれている。背景に4年前に大ヒットした「海角七号(邦題:海角七号-君想う、国境の南)」や昨年の「那些年・我們一起追的女孩(あの頃、君を追いかけた)」と「賽德克・巴莱(セデック・バレ)」がある。
これまでハリウッド映画に圧倒されていた映画市場に台湾映画ファンが戻ってきたといえる。ただ、今年は、夏から秋にかけて、昨年のような大ヒット作がなく静かだが、「逆光飛翔(光にふれる)」「候鳥來的季節」といった感動作がある。とくに「逆光飛翔」は、口コミで人気が広がりつつあるという。