台湾屈指の景勝地として知られる嘉義県の阿里山国立森林公園は、自然保護や環境改善の観点から3月より団体客の入園を一日あたり6000人までとし、事前予約制を導入することを発表した。
嘉義林区管理処によると、阿里山国立森林公園を訪れる観光客数は、2008年の中国人ツアー観光客受け入れ開放以降増加傾向にあり、平日には4~5000人、休日には一日7000人もの観光客が押し寄せており、昨年一年間の観光客数は200万人を突破した。その内の7割は中国人観光客で、団体客が集中する時間帯では、駐車場やレストラン、トイレの不足が深刻な問題となっていた。
このため今年3月1日より20人以上の団体客を対象に、事前予約制による入園制限を実施し、自然保護や環境改善を図る。予約は入園日の3ヶ月前から受け付け、午前は3500人、午後は2500人の団体客を受け入れる。ただし、個人の観光客はこれらの制限を受けない。
3月からの本格実施を前に、1月21日から2月28日までを試用期間とするほか、1月21日からインターネットを通じた予約の受付が開始される見込みだ。